2015-12-14から1日間の記事一覧

公開鍵暗号 - Paillier暗号

この記事では比較的新しい、かつ珍しい加法準同型性を持つPaillier暗号について解説する。 Paillier暗号とは、Pascal Paillierによって1999年に発明された公開鍵暗号で、素因数分解を安全性の根拠としている。この暗号は、メッセージ\(Enc(m_1), Enc(m_2)\)…

公開鍵暗号 RSA - Common Modulus Attack, 秘密鍵からの素因数分解

RSAにはいくつもの攻撃手法が存在する。その中から、Common Modulus Attackと秘密鍵dからnを素因数分解することを取り上げる。 Common Modulus Attack RSAの教科書にも載るようなわかりやすく、簡単な攻撃で、次のように定義される。 RSA公開鍵\((n, e_1)\),…